シャープの太陽光発電というと製造コストの安い多結晶シリコン太陽電池モジュールを採用し、コストパフォーマンスに優れた製品が多いというイメージがありますが、最近になって単結晶シリコン太陽電池モジュールを採用した製品「BLACKSOLAR」を新しく市場に投入させました。
先程も言ったように、多結晶シリコン太陽電池は製造コストが安く済むため太陽光発電システムの低価格化に大きな貢献をしました。しかし、その反面で電気的なロスが大きく、変換効率という観点から見るとどうしても単結晶シリコン太陽電池には敵いませんでした。実際、多結晶シリコンを用いたシャープの従来製品は、単結晶シリコンを用いた「BLACKSOLAR」に比べると発電量が7割ほどしかありません。
変換効率が低いと十分な発電量を得るためには太陽電池モジュールが大量に必要になりますが、日本の住宅は基本的に狭いので屋根にたくさんの太陽電池モジュールを搭載することはできません。ですから、必然的に発電量も小さくなってしまうのです。
それでも家庭で使う分くらいの電気をつくり出すことはできましたから、これまでならば発電量が少なくてもそんなに問題にならなかったのかもしれません。しかし、現在は少し事情が異なります。
というのも、最近になって電力の買取制度というものがはじまったからです。太陽光発電によってつくった電力のうち、使い切れなかった分に関しては電力会社に買い取ってもらうことができるようになりました。
しかも、現在の電力買取価格は1kW当たり42円と非常に高額です。このくらいの買取価格になると発電量の少ない太陽光発電システムを設置して初期費用を抑えるよりも、発電量の大きい太陽光発電システムを設置して売電による収入を期待するほうが経済的なメリットが大きくなる可能性が高くなります。
おそらく、これまで多結晶シリコン太陽電池の製品を出していたシャープが単結晶シリコン太陽電池を採用した背景にも、こういった社会的事情があったのではないかと思います。

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